技術士に求められるコンピテンシーを徹底解説!最新2024年度【技術士二次試験対策講座】

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技術士試験二次試験の目的は、受験者に技術士としてのコンピテンシーが備わっているか確認することです。

これは筆記試験、口頭試験とも同じで、コンピテンシーの確認が目的です。

では、コンピテンシーとは何なのでしょうか?

今回は、技術士に求められるコンピテンシーとは何か徹底解説します。

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定義

コンピテンシーとは、優れた成果を上げる人の行動特性のことです。

「スキル」や「アビリティ」と言い換えてもいいでしょう。

技術士のコンピテンシーに関していうと、「資質能力(コンピテンシー)」と日本語訳されています。

8つのコンピテンシー

技術士に求められるコンピテンシーには、8つの項目があります。

8つのコンピテンシー
  • 専門的学識
  • 問題解決
  • マネジメント
  • 評価
  • リーダーシップ
  • コミュニケーション技術者倫理
  • 継続研鑽

これら8つの項目について、順に解説していきます。

専門的学識

  • 技術士が専門とする技術分野(技術部門)の業務に必要な、技術部門全般にわたる専門知識及び選択科目に関する専門知識を理解し応用すること。
  • 技術士の業務に必要な、我が国固有の法令等の制度及び社会・自然条件等に関する専門知識を理解し応用すること。

専門知識のことであり、理解しやすい項目ですね。

問題解決

  • 業務遂行上直面する複合的な問題に対して、これらの内容を明確にし、必要に応じてデータ・情報技術を活用して定義し、調査し、これらの背景に潜在する問題発生要因や制約要因を抽出し分析すること。
  • 複合的な問題に関して、多角的な視点を考慮し、ステークホルダーの意見を取り入れながら、相反する要求事項(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)、それらによって及ぼされる影響の重要度を考慮した上で、複数の選択肢を提起し、これらを踏まえた解決策を合理的に提案し、又は改善すること。

技術士の問題解決とは、単に解決すればいいというものではなく、それが与えられた条件の中で合理的に適切なものであることが求められます。

ポイントとしては、発生の要因やメカニズムを分析し、的確に対処すること、複数の観点から多角的に解決策案を想起して選定すること、関係者の意見を取り入れて利害を調整することです。

  • 発生要因の分析
  • 複数の観点から解決策を想起
  • 関係者の利害調整

 

マネジメント

業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において、品質、コスト、納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項、又は成果物(製品、システム、施設、プロジェクト、サービス等)に係る要求事項の特性(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)を満たすことを目的として、人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること

 

マネジメントは、後述するリーダーシップと混同されがちですが、技術士試験における定義としては明確な違いがあります。

要求事項を満たすために、限られた人、モノ、カネ、情報、時間などを分配する能力を指します。

与えられた条件の中で最適解を模索する能力とも言えます。

ただ解決するのではなく、複数の選択肢の中から公益を最大化するような案を選択することとも言い換えられます。

評価

業務遂行上の各段階における結果、最終的に得られる成果やその波及効果を評価し、次段階や別の業務の改善に資すること。

複数の解決策の選択肢からベストを模索するためには、それぞれの選択肢を評価する必要があります。

業務についても、成功した点と改善の余地のある観点とを整理し、次のステップで改善をする、というPDCAサイクルのC(チェック)の段階です。

リーダーシップ

  • 業務遂行にあたり、明確なデザインと現場感覚を持ち、多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。
  • 海外における業務に携わる際は、多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに、プロジェクト等の事業や業務の遂行に努めること。

マネジメントと混同しやすい項目ですが、違いをよく理解しておきましょう。

技術士二次試験におけるリーダーシップとは、関係者間の利害を調整することで、業務の円滑な進捗を図る能力です。

マネジメントは限られた資源の分配調整でしたが、リーダーシップは関係者間の利害調整です。

「明確なデザインと現場感覚」とありますが、経験的になどと言い換えると分かりやすいと思います。

コミュニケーション

  • 業務履行上、情報技術を活用し、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ包摂的な意思疎通を図り、協働すること。
  • 海外における業務に携わる際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。

リーダーシップを発揮する(関係者調整を行う)にあたり、どのような工夫を行なったか、それがコミュニケーションです。

特に、「明確な」意思疎通をするというのがポイントです。

図面や3次元モデルの活用などが明確な意思疎通のためのコミュニケーションといえるでしょう。

技術者倫理

  • 業務遂行にあたり、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮した上で、社会、経済及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代にわたる社会の持続可能な成果の達成を目指し、技術士としての使命、社会的地位及び職責を自覚し、倫理的に行動すること。
  • 業務履行上、関係法令等の制度が求めている事項を遵守し、文化的価値を尊重すること。
  • 業務履行上行う決定に際して、自らの業務及び責任の範囲を明確にし、これらの責任を負うこと。

技術者倫理は、技術士倫理綱領に記載の前文及び10項目を理解しておきましょう

詳しくは、以下の記事が参考になます。

土木・建設部門の技術者倫理綱領【技術士二次試験口頭試験対策講座】

 

公益の確保、法令の遵守、持続可能な社会の実現などです。

技術者倫理は技術士二次試験において、特に口頭試験において重要視されます。

技術者倫理綱領の前文や10項目は暗記しておき、自身の言葉ですらすらと話せるレベルにしておきましょう。

継続研鑽

CPD 活動を行い、コンピテンシーを維持・向上させ、新しい技術とともに絶えず変化し続ける仕事の性質に適応する能力を高めること。

資質向上を目的とした自己研鑽を継続することです。

CPDとは、Continuing Professional Developmentの略で、そのまま自己研鑽という意味です。

技術士のCPDというと、講習会やセミナーに参加することで得られる単位のことです。

年間50単位のCPD取得が目標とされており、そのような自己研鑽を継続することで、変化の激しい最新の技術動向や課題に柔軟に対応できるようにとしています。

技術士試験の採点項目

技術士二次試験は、各コンピテンシーごとに配点がされており、コンピテンシーに沿って採点されています。

業務経歴書に求められるコンピテンシー

申込時に提出する業務経歴書の書類審査段階では、専門的学識及び問題解決能力が問われています。

専門的学識

技術的な内容かどうか、与えられた条件に対して専門的知識を応用しているか。技術士に求められるのは専門的応用能力であり、その観点が重要になります。

問題解決

業務で生じた課題に対して多角的に解決策を模索しているか、それらの選択肢の中から、対策時の波及効果を考慮して合理的に解決策を選定しているか

業務経歴書に記載の内容に基づいて口頭試験が実施されるため、口頭試験で求められるコンピテンシーについても含んでいる必要があります。口頭試験に求められるコンピテンシー(後述)をご確認ください。

筆記試験で求められるコンピテンシー

筆記試験では、コンピテンシーに沿って問題が出題されます。

必須科目Ⅰ(40点)

専門的学識、問題解決、評価、技術者倫理、コミュニケーション

選択科目Ⅱ(30点)

専門的学識、マネジメント、リーダーシップ、コミュニケーション

選択科目Ⅲ(30点)

専門的学識、問題解決、評価、コミュニケーション

対策方法は別記事にて紹介しますのでぜひご覧ください。

口頭試験で求められるコンピテンシー

技術士としての実務能力
  • コミュニケーション、リーダーシップ(30点)
  • 評価、マネジメント(30点)
技術士としての適格性
  • 技術者倫理(20点)
  • 自己研鑽(20点)

対策方法は別記事にて紹介しますのでぜひご覧ください。

以上、今回は技術士に求められるコンピテンシーを紹介しました。

試験対策における重要なポイントですので、理解してから対策記事をご覧ください。