CSGダムとは?採用するメリット・原材料・施工方法【1分で分かる土木工学】

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CSGダムとは、「cemented sand and gravel dam」の略称で、土石にセメントと水を混合した材料で作るダム形式です。

コスト面の優秀さから、近年、重力式コンクリートダムの設計段階でCSGに方針転換するケースが増加しています。

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原材料

CSGダムに使用する土石には、分級や粒度調整を伴わない骨材およびコンクリートガラ、瓦礫、現地発生土も使用可能であり、現場近傍で簡単に採取、仕入れ可能です。

そのため、骨材プラントや材料コストが著しく減少します。

施工方法

土石にセメントと水を添加・混合した硬練りコンクリートをダンプトラックで運搬し、ブルドーザで敷き均します。

ダムコンクリートでは温度応力に伴う変形量を抑えるために、くし状にブロック負けして打設することも多いですが、CSG工法は下層から順に面上に打設していきます。

敷き均した後は振動目地切り機で目地を作成し、振動ローラー等で締め固めます。

採用メリット

CSG工法を採用するメリットは、なんといっても経済性です。

冒頭で、重力式コンクリートダムからCSGに転向するケースが増加しているとお話しましたが、コンクリートを配合設計し、現地でヤードの確保およびプラントの設置、材料の仕入れが必要なコンクリートダムに比べて、現地の材料をそのまま使用できてしまうCSGは手間もコストと格段に少なくて済みます。

 

以上今回はCSG工法について簡単にご紹介しました。重力式、アーチ式、フィルダム以外にもこんなものもあるんだというのをぜひ知っておいてください。