骨材は粗骨材と細骨材に区分され、合わせてコンクリートの体積の7割を占めます。
骨材の硬さや粒度分布、アルカリ性、含水比等、骨材の品質がコンクリートの強度、耐久性に大きく影響します。
一般的なコンクリートの材料容積比は下図の通りで、骨材が約7割もの大部分を占めることが分かります。
川砂利、川砂が良質とされていますが、近年は採取困難なため使用例は比較的少なく、砕石や砕砂、山砂、陸砂等が使用されます。
骨材は粒度や形状の試験を行い、その性能をチェックします。
実積率
容器に骨材を満たした場合に、容器中に占める骨材の容積割合を%で示したもので、骨材が球形に近いほど大きい値になります。
粒度分布
粗骨材の最大寸法が大きいほどコンクリートのワーカビリティが向上し、一方で細骨材が多いと材料分離を起こしにくい等、骨材の粒度分布は非常に重要です。
粒度分布調査は、ふるい分け試験により行います。
ふるい分け試験では、17種類のふるいに対して留まる骨材量と通り抜ける骨材量を記録するものです。
粗骨材最大寸法とは、ふるい分け試験において、粗骨材の90%以上が通るふるいのうち、最小寸法のふるいのサイズのことです。
アルカリ骨材
骨材中のアルカリ量から、アルカリシリカ反応を起こしやすい骨材と、無害な骨材が存在します。
モルタルバー法で骨材のアルカリを測定し、無害と判定された骨材を使用することでアルカリシリカ反応対策とすることが可能です。
再生骨材
廃コンクリートを粉砕・表面処理して製造したリサイクル骨材を指します。
再生骨材にはH・M・Lの3種類があり、骨材中に含まれるモルタル量に応じて区分されます。
再生骨材Hはレディーミクストコンクリートの骨材として使用可能です。
ただし、高強度コンクリート、プレストレストコンクリートなど、付着モルタルが悪影響を及ぼす危険のある場合には使用できません。